シドニー22日-National Drug and Alcohol Research Centre (NDARC:国立薬物アルコール研究センター)が実施した研究によると、マリファナを使用したことのある学生の3分の2以上がマリファナ使用時にアルコールを摂取していた。その結果、オーストラリアの若者の間でマリファナとアルコールの組み合わせが最も人気であることが判明。14歳以上の若者のうち、90%近くがマリファナを吸引中にアルコールを摂取していた。
NDARCのスポークスマン、Paul Dillon(ポール・ディロン)氏は、「人々は、アルコールとマリファナを組み合わせることで薬物の効果が増すと考えているようだが、多種の薬物を摂取することは体に異常をきたすリスクを高めるだけ」と語った。アルコールとマリファナを混合すると、薬物を過剰摂取したのと同様の状態に陥る危険性が高まり、極度の吐き気を引き起こし意識を失う可能性がある。
また、同研究結果によると、アルコールを摂取した後にマリファナを吸引するほうが、マリファナ吸引後にアルコールを摂取するときよりも体に悪影響を与える可能性が高いことが分かった。このほかにも、学生らの間ではさまざまな薬物を組み合わせて摂取することが流行っている。アンフェタミンの使用者の61%がアルコールと、37%がマリファナと、そして21%がエクスタシーと組み合わせて摂取していたことも分かっている。