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あわび採りのダイバー、サメの攻撃から奇跡の生還

シドニー23日-NSW州南部海岸であわび採り漁をしていたダイバーが、全長3メートルのホワイトポインターシャークに頭から肩を噛みつかれたが、必死に戦った末サメの口から奇跡の脱出を果たした。

あわび採り漁に従事するEric Nerhus(エリック・ネーフス)さん(41歳)は、水深9メートルほどの海草の生い茂る薄暗い海底であわび採りとしていたところ、サメに頭、肩、胸部までガブリと噛みつかれ、噛み砕かれそうになった。

ネーフスさんは、あわび採り用のノミでサメの頭と目を必死に刺し抵抗し、ついにサメは獲物を吐き出した。

この攻撃で、ネーフスさんの補強マスクを砕かれ、鼻の骨を骨折し、ウェットスーツは割けてしまった。そして、頭、胸部、背中に負った深い噛み傷からの大量出血でショック症状を起こし、ヘリコプターでWollongong(ウーロンゴン)病院へ空輸された。

ネーフスさんは早ければ24日にも手術を受ける予定だが、23日夜には安定した状態だという。

あわび採りダイバーが着用する鉛入りのベストが、ネーフスさんがサメの口から奇跡の脱出をしたことに貢献していると考えられている。

最近のEden(エデン)沖での異常に冷たい海水のせいで、エデン周辺では多くのホワイトポインターシャークが発見されている。

米国の国際サメ攻撃事件記録によると、1995年から2005年の間に、オーストラリアでは74件のサメ攻撃事件が発生しており、世界ではアメリカのフロリダ州に次2番目に高い数値となっている。

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