キャンベラ25日-ジョン・ハワード首相は25日、国内最大級の河川系の管理を連邦政府が請け負うことを含めた100億ドルをかけた水資源管理計画を発表した。
10項目を含めた新たな水資源管理計画には、60億ドルをかけたオーストラリア史上最大規模の灌漑基盤施設の近代化が含まれる。パイプラインや水路などの基幹施設を改善することによって、年間で3,000ギガリットルの節水を目標としている。
現在NSW州、ビクトリア州、南オーストラリア州、クイーンズランド州が共同で行っている水量の減少が問題となっている河川系の管理は、連邦政府がまとめて請け負う計画となっている。
ハワード首領は、「漸進主義の暴政と大衆受けを狙った行為は終わらなければならない。関連する州と準州のリーダーにMurray-Darling(マレー・ダーリング)流域における水資源の管轄権を連邦政府に委託するよう要請する。この100億ドルをかけた計画は、各州政府が国全体の問題としてこの水資源問題に取り組むことに協力しない限り成功しないだろう」と各州政府の協力を呼びかけた。