シドニー28日-ＮＳＷ州中西部のWellington(ウェリングトン)で23日に開催された競馬のレースで、馬から落下したアイルランド出身のDamien Murphy(デミアン・マーフィー)さん(23歳)が28日午後8時ごろ、シドニーのNepean Hospital(ネピアン病院)で家族に見守られながら息を引き取った。マーフィーさんは1年前にジョッキーを目指し渡豪していた。

事故は、マーフィーさんの馬、Ajay’s Luck(アジェイズ・ラック)がレースの終盤で他の馬の蹄の後部を踏みつけたときに発生。マーフィーさんは馬から激しく落下し、心臓発作も起こしていたという。その後ネピアン病院に搬送されたが、意識不明のまま非常に危険な状態が続いていた。

アイルランドから駆けつけたマーフィーさんの母親のMcGarr(マクガ-)さんはNews Ltd(ニュース社)に対し、「今までにも事故はあったが、命まで失うことになるとは思ってもいなかった」と息子を失った悲しみに打ちひしがれた様子だった。また、マクガーさんは、マーフィーさんの臓器を提供する申請を行ったとした。マーフィーさんの告別式はMudgee Catholic Church(マジー・カトリック教会)で31日に執り行われる予定。