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キャンベラ病院の器具殺菌不完全問題、訴訟問題に発達の可能性が示唆される

キャンベラ9日-保健法専門家によると、キャンベラ病院で発覚した器具の不完全殺菌処理問題は、訴訟問題へと発達する可能性があるという。

ACT保健局は、1987年2月から昨年の10月中旬までの期間に大腸の生体組織検査を受けた乳児97人に使用された器具の殺菌処理が正しく行われなかった為、これらの患者がB型肝炎、C型肝炎、またはHIVに感染した可能性があることを発表した。

病院はすでに問題の患者70人に連絡がついたが、現在も残り27名を捜索中。

ACT保健局は、感染の可能性は非常に小さいが倫理的観念からも影響のある患者は全て病院と連絡をとるべきと呼びかけた。

シドニー大学の保健法専門家Roger Magnusson(ロジャー・マグナソン)教授によると、感染の可能性が低いとは言え、今回の事件は患者とその家族に大きな精神的苦悩を与えた為、たとえ患者が何にも感染していないことが分かったとしても、精神的ショックを理由に病院に対し患者やその家族が訴訟を起こす可能性があると警告した。

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