シドニー10日ーPeter Debnam(ピーター・デブナム)NSW州野党党首は、Goulburn(ゴールバーン)刑務所内で発生した暴行事件は州政府の管理体制に原因があると非難した。
NSW Corrective Services(NSW州矯正サービス)はゴールバーン刑務所で9日午後12時30分ごろ、受刑者のギャンググループ8人が他の受刑者2人に暴行行為を加えたと発表。デムナム氏は、「刑務所の管理体制や隠蔽体質が改善されることを望みたい。このような問題は刑務所だけでなく、NSW州各地の公共部門に拡大している」と語った。
暴行を受けた受刑者(26歳)は頭部に重傷を負い、キャンベラの病院に搬送された。容態は現在安定しているという。別の受刑者(28歳)も腕を負傷したが、Goulburn Base Hospital(ゴールバーン・ベイス病院)で治療を受けた後、刑務所にすでに送還されている。
当局は同2名の受刑者に関する身元を明らかにしていないが、Nine Network(ナインネットワーク)は、暴行を受けた受刑者は数々のギャングレイプ事件で有罪判決を受けたパキスタン出身の4人兄弟のうちの2人だと報じている。
Wayne Smith(ウェイン・スミス)刑務所所長は先月、シドニーのSilverwater Jail(シルバーウォーター刑務所)で受刑者に暴行を受けた後、死亡している。