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シドニー 薬物使用者のC型肝炎感染率急上昇 ロンドンを抜いてトップ

シドニー12日ー統計の結果、薬物を使用しているシドニーの若者の2人に1人が毎年C型肝炎に感染していることが明らかとなり、シドニーはC型肝炎の発症率が上昇しているロンドンを上回り世界でトップとなった。

NSW州の研究チームは、「異常に多い感染件数」を受け、オーストラリアの政治家たちに対し緊急に対処をするよう警告を発した。 National Centre in HIV Epidemiology and Clinical Research(HIV疫学ナショナルセンター・臨床治療研究)のLisa Maher(リサ・マハー)教授は、「C型肝炎が問題になっていたことは認識していたが、感染件数がこれほど多いとは予想外だった」とした。

研究チームは、シドニーの南西部の30歳未満、あるいは薬物使用歴が3年未満の中毒者200人を対象に調査を実施。感染率が最も高かったのは、20代以下の女性、東南アジア出身者、コカイン使用者など。1980年代後半、C型肝炎の感染を予防するための対策が施行されたが、その効果は見られていないようだ。C型肝炎は遅効性のウイルスで、最終的に肝炎や肝臓疾患を引き起こす原因となる。その症状は皮膚のかゆみや吐き気など幅広く、長期的な治療を必要とする。マハー教授は、女性の薬物使用者の感染率が高い理由に、女性は男性に薬物を注射器で注入してもらう際に同じ注射器を使用することが多いことを挙げた。

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