メルボルン28日-ビクトリア州の2つのスキーリゾート、Mt Baw Baw(バウバウ山)と Falls Creek(フォールズクリーク)は、昨年のスキーシーズン中の雪不足から経営の赤字に陥った。
バウバウ山とフォールズクリークを管轄する理事会がビクトリア州議会に提出した2006年報告書によると、両方のスキーリゾートで降雪量の大幅な減少が見られ、スキー客数も大きく減少した。バウバウ山での昨年の年間降雪量は前年の174cmから大きく減少し58cmとなり、冬季の最大積雪量は2005年の46cmから15cmへと減った。ビクトリア州最大のスキーリゾートであるフォールズクリークでは、雪不足を補うために人口降雪機が450,000平方メートルもの人口雪を降らせたという。これはメルボルンのクリケット場に25メートルの積雪があったのと同量の降雪量だという。
2005年には27,000人以上がバウバウ山を訪れたが、2006年にはわずか16,500人余りの客数が記録されただけだった。バウバウ山アルペンリゾート理事会会長のRalph Booth(ラルフ・ブース)氏は、「昨年は、地球気候変動問題が将来に与える影響を考えさせられる年となった」と減少する降雪量への懸念を表明した。