メルボルン1日-干ばつによる穀物価格の高騰の影響により、卵の値段が上がりそうだ。
Australian Egg Corporation(AEC:オーストラリア鶏卵会社)は、鶏卵業で最大の経費となる穀物価格の高騰を、これ以上鶏卵農家が吸収しきれないと訴え、近々卵価格が1ダース当たり20~30セント上がることを示唆した。
国内南東部で続く干ばつによって、穀物価格は過去一年間に77%も上昇し、鶏卵生産費は1ダース当たり40セントも上がったが、市場での卵価格の上昇はこのわずか半分となっている。AEC代表のJames Kellaway(ジェームス・ケラウェイ)氏は、「農家は生産効率を上げ高騰する穀物価格の影響を吸収しようと懸命に努力しているが、このまま経費の上昇が卵価格に反映されなければ、鶏卵農家は経営していけなくなってしまう」と訴えた。
ケラウェイ氏によると、この干ばつによる卵の価格と生産量への影響は今後も続くものと思われ、干ばつの有る無しに関らず今年末までは穀物在庫量が増加しないと見られるため、短~中期的に穀物価格が下がることはないだろうと見られている。