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連邦政府カンタス航空の買収にゴーサイン、従業員の職の保障なし

キャンベラ6日-連邦政府は6日、合弁投資会社によるカンタス航空の買収申請に対し、オーストラリア国内の職を保障するなどの幾つかの強制条件をつけたうえでゴーサインを出した。

しかし、Australaian Manufacturing Workers” Union(AMWU:豪製造業労働者組合)は、連邦政府が与えた条件はカンタス航空の従業員に職を保障するものではないと主張し、AMWU全国代表のDoug Cameron(ダグ・キャメロン)氏は、「政府の条件文書は、口を濁した言い回しに溢れており、カンタス航空の従業員に何の保障も与えない。この買収劇で、連邦政府はただ単に大企業の後ろに立っているだけで、カンタス航空従業員やオーストラリアの公共の利害を考えていない」と連邦政府を非難した。

キャメロン氏は、カンタス航空重役は今回の買収が成功したあかつきに買収企業からの巨大な報酬が約束されており、利害の対立があることを指摘し、「カンタス航空株主は、買収企業が提示する短期的な利益を求めずに、会社の長期的な将来を考え買収の申し出を拒否して欲しい」と株主に訴えた。同買収が成功するためには、カンタス航空株主による承認が必要とされる。

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