シドニー11日ー研究によると、会社員は長時間フライトの利用者よりも深部静脈血栓症(DVT)を発症するリスクが高いことが分かった。Sunday Telegraph(サンデイ・テレグラフ)紙は、職場で何時間も座ったままでいることが、いわゆる「エコノミー症候群」の危険要因となるとことが判明したと報じた。 今回の研究結果は、Thoracic Society of Australia and New Zealand(オーストラリア・ニュージーランド胸部学会)の年次会議に提出される予定。
外来診察室に訪れた人の3人に1人が、静脈血栓塞栓症を発症する前に8時間以上座ったままだったと報告している。一方、長距離フライトの利用者はわずか5人に1人の割合だった。ニュージーランドのWellington(ウェリングトン)のMedical Research Institute(医療研究所)の研究によると、最も影響を受ける職業は、マネージャー職、IT職員、タクシー運転手など。最新の統計で、オーストラリアの会社員が世界で最も長時間労働していることが判明している。多い人で週に50時間以上デスクで働いており、約3分の1が週末も定期的に働いている。
DVTとは深部静脈で血液凝固が発生すること。一般的に脚部にその症状が認められる。深部静脈血栓症は、未治療のまま放置すると死に至る可能性もある。痛み、腫れ、皮膚の赤み、静脈の拡張が主な症状。