シドニー18日-約1500人のティーンエイジャーを対象に実施された調査の結果、車内でタバコの煙にさらされている子供は喘息を発症する確立が2倍以上であることが判明し、車内での受動喫煙は家庭内よりも呼吸器に著しい害を与えることも証明された。これにより、両親は喫煙の習慣を断ち切るように警告されている。
今回の研究結果はMedical Journal of Australia(メディカル・ジャーナル・オーストラリア)の最新版に掲載される。ウェスタン・オーストラリア大学の研究者は、今回の結果は子供が乗車する車両内での喫煙の禁止を後押しするものとなったと語った。同大学の児童健康研究センターのPeter Sly(ピーター・スライ)教授は、「家庭内での両親の喫煙は、子供が別の部屋へ移動することで避けられるが、車内では窓の開閉に関わらず受動喫煙を防ぐことはできない。」と語った。
調査によると、1427人のうち約15%が車両内でタバコの煙にさらされており、呼吸テストの結果、その子供たちはそのほかの子供たちと比べて喘鳴を発症するリスクが55%高く、持続性のある長期間にわたる喘息を発症する確率が2.1倍だった。スライ教授は、家庭内、職場、他の公共施設における受動喫煙の危険性は広く認知されているが、車内での受動喫煙については忘れられがちだとした。