ブリズベン23日-Peter Beattie(ピーター・ビーティ)クィーンズランド州首相は強固なウラニウム採掘反対から一転、同州は今後、採掘を支持することを表明した。
ビーティ首相のスポークスマンは、ウラニウム採掘がクィーンズランド州の石炭産業を脅かす恐れがないというレポートが州政府に提出された後、首相はこれまでの姿勢をひるがえしたことを発表した。これによりビーティ首相は、核拡散防止条約にサインした国に限定して取引することを条件に、来月行われるオーストラリア労働党(ALP)の全国会議で、同党の"ノー新採掘ポリシー"の終了を支持するものと見られている。
同州では最近、原子力関連施設の建設を禁止する法律が導入されたばかりだが、オーストラリアン紙によれば、政府がクィーンズランド大の持続的鉱物学会に委託した調査で、ウラニウム採掘、原子力発電は、火力発電の世界的需要に比べたら取るに足らないものだということが明らかになったという。
環境保護団体は、わずか1ヶ月前に原子力発電所の建設反対法を導入したビーティ首相の突然の方向転換に憤りを表明した。
クィーンズランド州のウラニウム埋蔵量を金額に換算すると、およそ32億ドル。