パース28日-オーストラリア健康福祉機関が発表した最新の報告書によると、西オーストラリア州での未成年者の服役率は、全国平均の2倍近くの1000人当たり3.8人となっているという。
Jim McGinty(ジム・マックギンティ)司法長官は、西オーストラリア州ではアボリジニ人若者間で、刑務所生活を送ることは人生で通る道の1つのように考えられてしまっているが、これは犯罪行為をした若いアボリジニ人に対する州の対処方法が間違っていたためだと、先住民未成年者に対する州の司法制度の落ち度を認めた。
マックギンティ司法長官によると、アボリジニ人は西オーストラリア州人口の3%にしか満たないが、州内の刑務所で服役中の未成年者の70%以上がアボリジニ人だという。長官は、「我々が取ってきた、特に若いアボリジニ人の犯罪者を減らそうという政策は効果がなかった。この問題に違う観点から取り組まなければならない」と述べ、今後の州の司法制度に、アボリジニ人の伝統的な司法制度をより多く取り入れるようにすることが犯罪を減少させることができる方法と考えていると語った。