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アイススケートキャンピオン、フェリー衝突事故で元オリンピック選手の母を救う

シドニー29日-28日夜発生したシドニー湾でのフェリーと自家用ボートの衝突事故で、オーストラリア全国アイススケート大会優勝選手Sean Carlow(シーン・カーロー)さん(22才)が、元オリンピック選手の母親Liz Cain(リズ・ケイン)さんの命を救った。衝突の衝撃で左足の一部を失ったケインさんは、負傷した足をみて気絶しそのまま海に放り出されたが、息子のカーローさんが水面に浮く母親を見つけ、引き上げて救助した。

事故当時ボートには、カーローさん、カーローさんの母親とその夫のPeter Lynch(ピーター・リンチ)さん、祖母のEve Cain(エバ・ケイン)(80才)、ピーターさんの息子で5才のOrion Lynch(オリオン・リンチ)君に加え、アイススケート関係者7名が乗っており、カーローさんと、カーローさんの祖父、そしてリンチ氏は軽傷ですみ、ボート前方のキャビンで寝ていた5才のオリオン君は、唯一無傷で済んだ。フェリーはボートのほぼ中央部に後に向かって突っ込み、死亡した乗客はボートの後部で立っていた人たちだと思われる。

ケインさんは、29日負傷した左足の手術を受け、医師らは膝から下を切断しなければならなかった。現在集中治療室で安定した状態だが、大量の海水が肺に入ってしまっているために、合併症を引き起こすことが予想され油断できない状態だという。

2007年のシニア男性全国アイススケート大会で優勝したカーローさんは、先週末に東京で開催された世界アイススケート大会で、自己最高の28位を記録したばかりだった。

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