国際

毒クラゲがハリウッドムービーの撮影を妨げる

シドニー30日-クィーンズランド州で撮影が行われているマシュー・マコノヒー、ケイト・ハドソン主演、ワーナーブラザーズ配給のハリウッドムービーFool’s Gold(フールズ・ゴールド)の最終シーンの撮影が毒クラゲの発生によって妨げられている。

現在、二人の主演俳優を含めた撮影クルーはアメリカに帰国しており、再び彼らがオーストラリアに戻ってくるのに合わせて新しいロケ地が用意される予定。

撮影は昨年からクィーンズランド州で行われており、映画の最終シーンは、主演俳優の安全を確保するために雇われた海洋学者
、ジェームスクック大学のJamie Seymour(ジェイミー・シーモア)博士が猛毒クラゲirukandji(イルカンジ・クラゲ)を発見するまで、Hervey Bay(ハーベイ湾)の水中で行われてきた。

シーモア博士によれば、イルカンジクラゲは30センチ長の毒針を持っており、動物界で最も有毒な生き物の一つだと認識されているという。その毒に対する解毒剤はまだ発見されておらず、激痛、麻痺、血圧の上昇を伴い時には死に至る。2002年、クィーンズランド州でイルカンジ症候群により2名の旅行者が死亡。イルカンジはクィーンズランド州北部の温かい熱帯性の海中に棲んでいるが、地球温暖化によって生息範囲が南下している。

この映画は2008年初めに公開を予定されているが、今回のロケ地変更によって予定が延期されることはないもの見られている。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら