アデレード18日-アデレードのTorrens(トレンス)川で発生した二件の赤ん坊死亡事件で、被害者の乳児が、2人とも3輪のベイビーカーに乗っている最中に川へ転落したことから、3輪のベイビーカーの安全性が疑問視されている。
17日の午後2時30分ごろ、祖母とベイビーカーに乗って川沿いを散歩していた生後10ヶ月の女児が、ベイビーカーごと川に転落し、川から救出されたものの、18日朝10時ごろ病院で死亡した。昨年12月には、17日の事故から約2キロメートル離れた地点で、生後5ヶ月の男児が、やはりベイビーカーごと川へ転落し死亡している。
消費者擁護団体Choice(チョイス)のスポークスウーマンIndira Naidoo(インディラ・ナイドー)氏は、ここ4年間で流行となってきた3輪型のベイビーカーは、ベイビーカーを押しながらジョギングをしたいと考える健康志向の親たちに特に大人気だが、多くの親たちは全ての3輪型ベイビーカーがジョギングや速く歩くのに適していると誤解していると警告した。チョイスの発表した報告書によると、11つの3輪型ベイビーカーの中7つは、基本的な安全性や耐久性検査にも合格しなかったという。
アデレード市長のMichael Harbison(マイケル・ハービソン)氏は、小さな車輪のついた昔からの型のベイビーカーは、(大きな車輪のついた3輪の)新しいベイビーカーのように傾斜面を転がり落ちていくことはないだろうと述べ、新型のベイビーカーへの懸念を示した。