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ブルーマウンテンでアボリジニのロックアート遺跡発見

シドニー21日ーシドニーの西にあるBlue Mountains(ブルーマウンテンズ)で、オーストラリア南東部において最も文化的に重要だと見られるアボリジニのロックアート遺跡が専門家によって発見された。

ロックアートはWollemi National Park(ウォレミ国立公園)の中で発見され、白いハンドステンシルと炭で人間と動物が描かれている。それらの絵の中には、アボリジニの人々が南東オーストラリアの景観の一部を創ったと信じるEagle Hawk(イーグル・ホーク)や、彼らの祖先Baiame(バイアメ)、Daramulan(ダラムラン)の姿も見られる。

この遺跡はGriffith University(グリフィス大学)のPaul Tacon(ポール・タコン)教授率いる考古学者、アボリジニの人々、ブッシュウォーカーで構成されたチームによって昨年末に発見されていたが、遺跡の重要性はその後の調査によって最近明らかになったという。遺跡のある場所は、かつて教育の場であったと見られ、年齢や性別に関係なく人々が訪れていた形跡が残っている。

タコン教授によれば、ロックアートは通常、北オーストラリアで見られることが多く、今回の発見により、オーストラリア南東部もアボリジニの文化と芸術活動に密接な関わりがあったことが確認されたという。

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