キャンベラ22日ージョン・ハワード首相は、オーストラリア各地で蔓延している覚せい剤のアイスを取り締まるため、1億5000万ドルをかけた新しい薬物政策を発表し、薬物の厳重取締りを強調した。
同薬物政策は政府の法執行への取り組みを後押しするもので、非政府組織によるリハビリテーションサービスへのさらなる支援や薬物教育のための資金援助を含む。
ハワード首相は、アイスの存在は社会において脅威であり、オーストラリアの家庭やコミュニティーがその影響を受けており、全州政府と地域社会による協調努力が求められると話した。同首相は声明文の中で、「わが政府は、薬物問題への取り組みにおいて実績があるが、アンフェタミン系の覚せい剤の撲滅に関してはさらなる努力が必要」と語った。
Australian Federal Police(AFP:豪連邦警察)は今後、エリート国際薬物班を設置し、アンフェタミンが関与する犯罪を捜査するためにオーストラリアとアジア太平洋地域の各地に同班を配置させる予定。