シドニー29日ーシドニーのWestmead(ウエストミッド)とRandwhick(ランドウィック)の子供病院の医師とNSW州Kidsafe(NSW州オーストラリア児童事故予防財団)が実施した調査の結果、窓からの落下が原因で、1週間に推定1人の子供が負傷、あるいは死亡していることが判明した。
NSW州KidsafeのIan Scott(イアン・スコット)氏によると、今年1月からの3ヶ月間でウエストミッドとランドウィックの子供病院に入院した子供は10人。この数字は2006年度の総人数に相当する。スコット氏は、病院に入院したケースは容態が重篤と判断された場合であるため、絶対数はさらに多いと考えられると話した。
NSW州の統計結果では、窓から落下し、入院した5人の子供のうち4人は5歳未満で、落下距離が2メートル以上あったのは80%だった。また、80%が重傷を負い、主なけがは頭部のけがや骨折だった。調査によると、入院した5人のうち3人は少年。半数が窓の付近の家具と落下事故が何らかの関連性があるとされた。スコット氏は、窓から落下する子供が増加している背景にはさまざまな要因があると考えられるとし、保護者は窓付近にある家具の危険性を認識し、家具を移動させる必要性があるとした。また子供の落下のリスクを軽減するために、窓の設計や開け方の見直しが求められると話した。
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