シドニー30日ー摂食障害を発症するオーストラリア人の数が過去10年で2倍に膨れ上がり、肥満への過剰反応がその原因だと考えられると専門家は指摘する。

30日に発表された新統計で、20人に1人（約5％）が摂食障害、あるいは極度の絶食と嘔吐に苦しんでいることが判明した。これは10年前の2％からの急上昇となる。オーストラリア人3000人以上を対象に実施された調査では、いわゆる「軽度の摂食障害」の増加が顕著に見られたが、一方拒食症、過食症などの重度の障害に増減は見られなかった。

また、過食や体重コントロールの問題を毎週抱えるなど、定期的に摂食障害を発症している人の数は4.7％から11％へ増加。このような人は、体重、体型、ボディーイメージに対して非常に関心があり、精神的な混乱を経験している場合がある。摂食障害を患う人の大部分が体重超過や肥満の問題を抱えているが、10人に1人は体重が正常値の範囲にもかかわらず、体型への「異常な関心」を持っている。

女性は摂食障害を発症する確率が男性の5倍。しかし、過食の問題を抱える男性の数は今急激に増加しているという。