シドニー1日-University of New South Wales(NSW大学:ニューサウスウェールズ大学)の研究者達によって開発された画期的な太陽光電池セルによって、数年後には、太陽光発電装置の価格低下が期待されている。
新しい太陽光電池セルは既存のセルと比較し、太陽光を吸収してセル内に閉じ込める性能が約50%も高く、10平方メートルの面積を持つ太陽光発電パネルを設置した場合、平均的家庭の料理と温水に使われる電力を除く全ての電力を供給することが出来るといわれている。
既存の太陽光電池セルに使用される厚いシリコンウエハーに代わり、新しいセルは薄い銀のフィルムを200℃で焼き付けた薄いもので、太陽光電池の価格に大きな影響を与える高価なシリコンの使用量を減らすことが出来る。この新しいセルが普及した場合には、平均的な家庭用の太陽光発電パネル価格は、現在の20,000ドルから25%減の15,000ドルほどに下がるものと期待されている。
現在国内の800万世帯中、太陽光発電パネルを電力供給用に設置している家庭はわずか30,000世帯のみだという。