キャンベラ8日-8日発表された連邦政府の新予算案をうけ、グリーンピース団体代表Steve Shallhorn(スティーブ・シャルホーン)氏は、コステロ財務相が予算案発表の場で気候変動という言葉を使用したことは喜ばしいことだが、気候変動問題に対する実際的な対応策は1つも発表されなかったと語り、失望感を表明した。
シャルホーン氏は、「この予算案で、コステロ財務相は、気候変動問題の否定者から問題を懸念するふりをする者に変わっただけだ。我々が必要としているのは気候問題を最重要課題と考えられるリーダーだ」と述べ、コステロ氏は気候変動問題に対処するふりをしただけで、実際には石炭と石油産業への助成金として何十億ドルもの予算を割り当てていると批判した。
また、Climate Institute(気候協会)代表のJohn Connor(ジョン・コナー)氏も、新予算案は歓迎すべきいくつかの小さな段階的動きを含むが、地球温暖化ガス排出量の削減やオーストラリアをクリーンエネルギー使用国へと変換するのに必要な改革案や予算には程遠いものと、新予算案への不満を語った。