キャンベラ9日-Australian Bureau of Statistics(オーストラリア統計局)が発表した住宅不動産価格指標によると、今年第一四半期の国内住宅不動産価格は平均1.1%増加した。しかし、国内最大の不動産市場であるシドニーの平均住宅不動産価格は0.4%減少し、価格の低迷が続いていることが明らかとなった。
過去12ヶ月間の動きをみると、国内主要8都市の平均住宅価格は8.6%増加し、パースが好況が続く鉱山業の恩恵をうけ、第一四半期に2.1%増、12ヶ月間では32.1%増と非常に大きな伸びを記録した。これと比較し、シドニーでは12ヶ月間でわずか1.5%の価格増加にとどまった。その他全ての州と準州で、12ヶ月間に住宅価格の増加が記録されている。
今年第一四半期では、ホバートが最大の価格増加率3.8%を記録し、ブリスベンの2.9%増、ダーウィンの2.8%増、パースの2.1%増、アデレードの1.7%増、メルボルンの1.5%増、キャンベラの1.2%増と続いている。