ブリスベン15日-BT Financial Group(BTフィナンシャルグループ)の主任経済学者Chris Caton(クリス・カートン)博士が、15日ブリスベンで開催されたブリスベン公認会計士ビジネスフォーラムで語ったところによると、米国が景気後退した場合、豪ドル価格も下がり、今年末までに対米ドルで75セントまで下落する可能性が高いという。
カートン博士によれば、昨年の米国経済成長率は低迷する住宅産業によって押し下げられ、オーストラリアの成長率が2.8%だったのに対し、2%以下となっている。同博士は、「世界経済は以前として成長を続けているが、米国の景気が予測されていたよりも急速に後退していることが危険なサインだ。豪経済の成長周期は米国の周期に続く傾向があり、米国が不景気に突入した場合、豪経済にも危険が予測される」と説明した。
元米国連邦準備金会長のAlan Greenspan(アラン・グリーンスパン)氏は、今月初めに、今年米国の景気が後退する可能性は3分の1と語っていた。現在豪ドルは対米ドル値で82.9セントとなっている。