メルボルン26日ーメルボルンで開催されたSorry Day(ソーリー・デー:アボリジ二に対する謝罪の日)の集会で、アボリジニ活動家で映画制作者のRichard Frankland(リチャード・フランクランド)氏は非先住民のオーストラリア人に対し、アボリジニへの過去の虐待を認めた上で共に未来を築いていこうと呼びかけた。
「私達はこの国の魂に込められた悲惨な傷跡を認識しなければいけない。私の仲間達は、オーストラリアの先住民は、撃たれ、毒を盛られ、子供を奪われた」
フランクランド氏は全てのオーストラリア人が一緒になって素晴らしい国を創造しなければいけないと述べた。
「その最初のステップは、自分自身を許すことです。自分を許し、私達にもあなた方を許す機会を与えて下さい」
500人以上が"stolen generations, shame of the nation(盗まれた世代、国家の恥)"というスローガンを叫びながらメルボルン市内を行進した。さらに人々はフランクランド氏の先導で、"stand down John Howard(ジョン・ハワードは辞任を)"と唱え、"盗まれた世代(先住民に対して行われた親子強制隔離政策)"への謝罪を拒否し続けるハワード首相を批判。その後、先住民との和解を支援しない政治家達がいる議事堂に背を向けた。
フランクランド氏はハワード首相を「過去に生きている非常に冷酷なリーダー」と批判し、「私達にはもっと思いやりのある政府とリーダが必要です」と続けた。
1967年に行われた国民投票で、アボリジニの人々が正当なオーストラリア国民としての市民権を得て40年、親子強制隔離政策に関する調査報告書『Bringing Them Home(子供達を家庭に返そう)』の発行から10年が経過した。先住民と非先住民の和解活動を進めるReconciliation Victoria (リコンシレーション・ビクトリア)の共同議長Di Sisely(ダイ・シシリー)氏は、オーストラリアはこの問題に取り組むために、さらに10年間の"たゆみない努力"が必要だと語った。
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