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乳児突然死症候群が再び増加

パース1日ーオーストラリア国内でSudden Infant Death Syndrome (SIDS:乳児突然死症候群)が急増している。

SIDS and Kids WA(SIDS・キッズWA)代表のAngela Doyle(アンジェラ・ドイル)氏は、この1年間にSIDSによる死亡が28件増えたことを明らかにした。

1998年には国内で500人以上の乳児がSIDSで死亡したが、Safe Sleeping(セーフスリーピング)教育と認識プログラムにより2004年までにその数は59人にまで減少。しかし再び増加し、2005年には89人が死亡した。

ドイル氏は、死亡数急増の原因は、現状に対する満足度の上昇にあると警告する。多くの親達はSIDSの危険は既に過ぎ去ったものと考えているという。さらに、乳児が絶壁頭(斜頭症)になることを心配し、仰向けに寝かせない傾向があることも指摘。同氏は、実際に斜頭症になるのはわずか2~3%で、仰向け寝が原因ではないと説明した。

SIDSを防ぐためには、仰向け寝の実施、乳児の近くでの喫煙を避けること、睡眠中に頭部を覆わないことが大切だという。

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