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子供大臣の必要性 「社会との繋がりを感じられない子供が増加」

シドニー11日―Children’s Fears, Hopes and Heroes: Modern Childhood in Australia(子供の不安、希望、ヒーロー:オーストラリアの現代の子供)の報告書で、社会との繋がりを感じられず、大人は自分たちの考えを軽視していると感じている子供たちが増加していることが分かった。この結果を受け、学者らは連邦政府に対し、子供大臣と子供の問題を取り扱う独立委員会を設けることを要求した。

今回の研究は、メルボルンのMonash University(モナッシュ大学)のNational Research Centre for the Prevention of Child Abuse(児童虐待防止ナショナルリサーチセンター)とAustralian Childhood Foundation(オーストラリア児童基金)がQuantum Market Research(クウォンタム・マーケット・リサーチ)に委託した調査に基づいている。

同機関は今年4月、オーストラリア各地の10歳から14歳の子供600人を対象に調査を実施。調査の結果、回答者の半数以上が社会との繋がりやサポートを感じると答えたのに対し、「不安を感じる」と回答した子供が42%、「繋がりを感じない・孤立している」と回答した子供が8%だった。

オーストラリア児童基金のJoe Tucci(ジョー・ツッチー)会長は、「家族・コミュニティーサービス・先住民省は取り扱う問題が幅広く、同省内で子供も問題を取り扱い、不安を抱えた子供たちを理解し、手を差し伸べることは困難」と話す。また、ツッチ会長は独立委員会を設置することで、子供の思考や体験を理解するための研究が可能になり、不安に感じる子供の増加を防止するためのより良い政策や計画を考案することができると話した。

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