シドニー11日-シドニーのHaberfield Baptist Church (ハーバーフィールド・バプティスト教会)で10日、シーツに包まれた状態でダンボール箱の中に捨てられていた新生児は現在、Royal Prince Alfred Hospital(ロイヤル・プリンス・アルフレッド病院)で順調に回復しており、1週間以内には同病院を退院する予定。女児は同病院の向かい側にあるJoan of Arc Church(ジョアン・オブ・アーク教会)にちなんで、Joan(ジョアン)と名づけられた。
NSW州コミュニティーサービス省(DoCS)によると、ジョアンちゃんの養子縁組や里親を希望する人からの連絡が殺到しているという。 ジョアンちゃんの母親については、いまだ手がかりは見つかっていない。DoCSヘルプラインのHelen Freeland(ヘレン・フリーランド)会長はジョアンちゃんの母親に対し、名乗り出るように改めて求めた。
「ジョアンちゃんの母親の健康状態が懸念されるため、母親からの連絡を待っている。ジョアンちゃんの将来を決定する上で、母親が話し合いに参加することは子供にとって良いこと」とフリーランド会長は話す。
Children’s Court(児童裁判所)で12日に開かれる会議の開始前までに母親が名乗り出ない場合、ジョアンちゃんは病院を退院後、DoCSの臨時ケア施設に移される。
VIC州やNSW州では赤ちゃんが捨てられるケースは非常に稀で、NSW州では過去数年間で2件のみ。
最近は、養子縁組や里親が公にされることが多く、ジョアンちゃんが最終的に養子にとられたとしても、生みの母親がわが子と連絡をとることはできるという。