シドニー23日ー20日朝、シドニー南西部のEastwood(イーストウッド)で、乗り捨てられたタクシーから血痕が付着した服、ナイフ、粘着テープが発見された事件で、23日、行方不明になっていたタクシー運転手Robert Woodger(ロバート・ウッドガー)さん(67)の遺体が空き地で発見された。
遺体発見場所はタクシーが放置されていた地点から2キロ以内の、 Balaclava road(バラクラバ・ロード)とBlaxland road(ブラックスランド・ロード)の交差点近くだった。ウッドガーさんの家族は生存の可能性にわずかな望みを抱き、息子のスチュワートさんは地域に父親の発見に対する協力を呼びかけていた。NSW州警察はウッドガーさん失踪に関する捜査本部を設置しており、23日午後に捜査員が遺体を発見した。警察によれば、男性の遺体はまだ正式にウッドガーさん本人だと特定されておらず、検死結果が待たれている。
警察は、 ウッドガーさん殺害容疑で中国人留学生Xinfei Gu(ジンフェイ・グー)容疑者(22)を起訴。同容疑者は19日の午前0時半頃、Macquarie University(マッコーリー大学)で血の付いた服とナイフを隠そうとしていたところを逮捕された。指を負傷しており、タクシーで発見されたナイフが自分の所持品であったことを認めたが、他については否定している模様。月曜日、Central Local Court(セントラル地方裁判所)に出廷予定。
ウッドガーさんには10歳の孫がおり、30年以上に渡ってsurf life saving(サーフ・ライフ・セービング)に関わってきた。また、愛妻Pam(パム)さんとのバリ旅行のため、 家族の心配を受けながらも夜遅くにタクシーを運転していた。