メルボルン23日ー南アフガニスタンで行われたTaliban(タリバン)過激派に対するオランダ軍主導・オーストラリア軍後援の攻撃作戦で多数の市民の犠牲者が出たと見られている。
報告によれば、これは6月16~17日にChora Valley(コーラバレー)で行われたオランダ軍主導のInternational Security Assistance Force(国際治安支部隊)による作戦で、現在調査が行われているとのこと。
Australian Defence Force (ADF:オーストラリア防衛軍)は23日、声明を発表。ADFはオランダ主導機動部隊の一員として同地区で通常の軍事サポートを行い、戦闘には加わっていなかったと説明した。オランダ軍は市民を脅かすタリバン派ゲリラによる凶悪事件を受け、同勢力に対する作戦の実行を決定。ゲリラは支援部隊を攻撃し、一般居住区域に引き上げたという。最初の報告ではこの作戦により、多くの市民が犠牲となったと見られており、タリバンは人口が集中する地区の近くを狙って攻撃し、意図的に市民を危険に陥れたとNATO(北大西洋条約機構)も懸念を示している。無関係の市民の犠牲を最小に抑えることを約束する規制の下で活動しているADFは、同作戦の見直しを行っており、オランダ軍主導の調査に協力する模様。