【ケアンズ6日AAP】オーストラリアを訪問中の甘利明経済産業相は、通訳を交えオーストラリア人記者との会見を行い、日本の主要農作物である米が現在交渉中の日豪自由貿易協定(FTA)の非関税品目から外れる見通しを明らかにした。
会見の中で甘利経産相は「米は日本にとり非常にセンシティブな問題であり、これに関しては譲歩することができない。ただ牛肉であれば……、オーストラリア産牛肉の日本市場への輸入を増やす努力を保証できるだろう」と語った。
また「過去の日本であれば、多量の農作物が日本国内へと流れる協定の交渉は行わなかっただろう」前置きしたうえで、日豪両国の友好関係とオーストラリアからの安定した資源や農作物の供給が長年続いている背景が、日豪FTA締結に向けた交渉となっている旨を示した。
さらに甘利経産相は、「エネルギー源などの資源供給が安定している点において、オーストラリアは日本にとり最も重要な貿易相手国であるのかもしれない」と述べた。