【シドニー12日AAP】国内最大手の乳製品製造会社ナショナル・フーズ社は12日、国内の牛乳および乳製品の卸売り価格が、今後の6ヶ月間で20から25%上昇する可能性を明らかにした。価格上昇分の何割を消費者負担とするかは、各小売業者が決定することとなる。
同社のアシュレー・ワウフ代表取締役によれば、乳製品の需要は増加しているが、干ばつの影響で供給量が減少しており、国内の生乳生産の減少量は年間10億リットルを超すと推測されている。また、家畜肥料価格の上昇から、農場経営者への負担も増加しており、同氏は、「農場出荷時の生乳価格は記録的高値に達している。生乳価格の上昇は、牛乳、チーズ、その他の乳製品価格の上昇につながる」と、厳しい現状を説明した。