政治

年末の国政選挙へ向け野党労働党優位は変わらず

  【シドニー13日AAP】全国紙ジ・オーストラリアンは13日、約7千人の有権者を対象とした支持政党に関する世論調査の結果を発表した。全優先順位付連記投票制(Full Preferential Voting)を導入しているオーストラリアでは、二大政党の優先順位が重要な要素となるのだが、その二大政党の優勢順位で与党自由党の支持率が全国平均で43%。対する野党労働党の支持率は57%となり、引き続き、与野党が支持率で逆転する結果となった。

  ハワード首相が基盤とするNSW州では、この数字は自由党が39%で労働党が61%。すでに17%のリードを許しており、ハワード首相の不支持率も49%と半数近くに達している。

  VIC州でも自由党の支持率が42%で、労働党は58%。

  QLD州では46%が自由党を支持しており、労働党の支持率は54%。

  SA州では自由党が44%で、労働党が56%となっている。

  唯一接戦であったWA州では支持率が二分され、「与野党の党首のどちらが首相にふさわしいか?」との質問では、ハワード首相がラッド労働党党首をリードした唯一の州となった。

  今回の調査で目についたのは、50歳以上の有権者の支持が労働党に流れている点。この年代層では2004年以来初めて、労働党の支持率が自由党の支持率を超える結果となった。

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