【メルボルン15日AAP】ウエスタン・オーストラリア大学の博士課程学生マイケル・スミス氏が実施した研究の結果、一般的に高炭水化物や高糖分と言われる高GI値(グリセミックス指数)のシリアルを摂取することで、記憶力が向上することが明らかになった。
14歳から17歳までの健康なティーンネイジャー38人を対象に実施したこの実験では、被験者に低GI値と高GI値のシリアルを摂取させ、単語のリストを記憶させた。被験者は、フルーツ、野菜、スパイス、道具などの単語20個を覚えるように指示された。結果、高GI値のシリアルを摂取したグループはより多くの単語を思い出すことができた。
GI値とは、炭水化物が体内で糖質に分解される速さを示すもので、低GI値は分解速度が緩やかであるのに対し、高GI値は分解速度が速く、血糖値レベルに大幅な変動がみられる。スミス氏によると、この消化の速さが記憶力の向上をもたらしたという。
同氏は、同実験の結果は高GI値食品の効果を示すものだが、健康面を考慮すると、高GI値の摂取の際には十分な配慮が必要だと語った。
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