【シドニー16日AAP】オーストラリア国立大学(ANU)は16日、携帯電話ユーザー1300人以上に調査を実施した結果を発表した。
調査の結果、ビジネスツールとして発明された携帯電話は、今では主に家族や友人との関係を保つために使用されていることが分かった。
最近の通話履歴10件を調査したところ、通話相手の48%が家族、26%が友人だった。一方、仕事関連の通話履歴はわずか16%。携帯の使用頻度が1日で最も高い時間帯は午後6時前で、仕事の終了時に配偶者へ電話連絡をする場合が多い。
親にとって、携帯電話は商品の配達の調整や子供の居場所を確認するための重要な役割を担う。また、仕事の都合でカップルのどちらかが定期的に出張に出かけるカップルにおいては、その4分の3が携帯電話での通話は重要な「愛情表現」と認識していることが分かった。
同調査の実施に参加したニューイングランド大学のマイケル・ビットマン教授は、急速な携帯電話の普及により、パーソナル・コミュニケーションが今まで以上に重要になっていると語った。
回答者の75%が携帯電話を所持していると安心すると回答。会社員の3分の1が携帯電話なしでは仕事を適切に処理することが難しいと答えている。携帯でストレスが増加すると回答した割合がわずか10%だったのに対し、ストレスが軽減すると回答したのは31%だった。