【キャンベラ17日AAP】英国のテロ未遂事件に関与したとして起訴されていたQLD州のインド人医師モハメッド・ハ二―フ容疑者(27)は治安裁判所で16日、保釈が認められた。
その数時間後、ケビン・アンドリューズ移民相は、ハニーフ容疑者がテロ組織と何らかの関連がある「十分な疑い」があることから、同容疑者が保持する長期就労ビザ(サブクラス457)を人格上の理由により取り消しする決定を下した。
ハニーフ容疑者の弁護士、ピーター・ラッソ氏は近日中に、連邦政府の決定の見直しを求めて連邦裁判所に上訴する意向を示した。同容疑者は数日以内に、シドニーのビラウッド勾留センターへ移送される予定。
人権擁護弁護士でハワード政権の前顧問、グレッグ・バーンズ氏は、アンドリューズ移民相の今回の決定は移民法において「適切」とみなされるかどうかは疑わしいとした。一方、アンドリュー移民相は16日、ビザ取り消しの決定は移民法に基づく基準を満たしたものであると反論。
ハニーフ容疑者は約2週間勾留された後、英国のテロ未遂事件に関与した親類の男に携帯のSIMカードを渡したとして起訴されていた。