【シドニー29日AAP】NSW州野党は、同州の救急隊員の士気がこれまでなく低下しており、患者の命が危険にさらされているとした。
野党保健スポークスウーマンのジリアン・スキナー氏は、救急隊員の離職率が高く、採用が追いつかない状況にあることを明らかにした。ストレス、嫌がらせ、無視などが原因で、経験豊富な隊員の離職が増加する中、現在、新人隊員が現場に向かわなけばならない事態に陥っているという。
スキナー氏によると、過去4年間で475人の救急隊員が退職。わずか9週間の訓練を受けた新人隊員らが、不十分な監督のもとで業務を行っている。
一方、デイビッド・キャンベルNSW州保健相はABCラジオに対し、緊急サービスの中でも救急隊員の離職率は最も低く、スキナー氏の発言は馬鹿げていると反論した。