【シドニー３０日ＡＡＰ】ネットワーク・テンのリアリティー番組、「２００７年度ビッグ・ブラザー」の勝利者が３０日夜、決定した。

　今年の勝利者は美容師のアリーシャ・カウチャーさん（２１）。最終投票では接戦の末、アリーシャさんが５１％、２位のザック・ダグラスさんが４９％を獲得し、僅差でアリーシャさんが勝利した。

　アリーシャさんは賞金４５万ドルを手にした。２位のザックさんは車と現金２万ドルを獲得し、旅行をプレゼントされた。

　アリーシャさんはビッグ・ブラザーの公開初日に参加した１２人のハウスメイトの１人。一方、ザックさんは、番組開始５０日後に「侵入者」として参加していた。

　昨年度の「ビッグ・ブラザー」に対する批判が多数集中したため、２００７年度は番組プロデューサーらが慎重になっていたこともあり、「つまらない」との声が上がっていた。しかし、ハウスメイトのコーネルさんの父親が死亡した際、家族の希望で本人に父親の死を知らせなかったことで、番組関係者は非難を浴びるなど、物議をかもす出来事もあった。

　プロデューサーの１人、クリス・ノブル氏は、来年度のビッグ・ブラザーの放送予定はないと発表したが、「その理由はない」とした。ビッグ・ブラザーに対する若者の関心は依然として高いものの、番組の視聴率はこれまでになく低迷していた。