【メルボルン3日AAP】 ヴィクトリア国立美術館所蔵で、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの作品だと信じられていた肖像画が、にせものであることが判明した。
アムステルダムにあるゴッホ美術館によって鑑定された結果、ゴッホの作品ではないことが明らかになった。ヴィクトリア国立美術館は60年以上にわたりこの「Head Of A Man」という題名の絵画を所蔵してきた。
国立美術館のジェラルド・ヴォーガン館長は模造品ではないと主張しており「何者かがゴッホの作品に似せて模造したことを示す証拠はない」と述べている。
この絵画は1939年にキース・マードック卿の現代美術コレクションとして、オーストラリアに持ち込まれた。持ち主に返されるはずだったが、第二次世界大戦が開戦したためオーストラリアに留まる運命となり、1940年にヴィクトリア国立美術館が2,196ポンド(4,392ドル)で購入した。(AAP)