【シドニー5日AAP】NSW州政府は、弁護士と刑務所の囚人との法的関係が乱用されないように、一連の対策を講じる見通し。
同州の刑務所では、面会に来た弁護士3人が武器、携帯電話などを隠し持っていたことで、刑務所への立ち入りが禁止された。
実際、厳重警備体制の刑務所の囚人が弁護士を通じて仲間と連絡を試みていたケースが報告されている。
ジョン・ハチスターゴス法務長官によると、現時点では、当局は弁護士と囚人との間の通話内容にはアクセスできないという。しかし、今後、同州政府はその通話内容の調査を検討する予定。
「弁護士は職務上与えられた権利を正しく理解する必要がある」とハチスターゴス法務長官。
矯正サービスのロン・ウッドハム氏は、囚人の妻や仲間が弁護士の事務員を装って囚人と接触する可能性を懸念しているとした。同件に関して、法律協会は退職した判事に弁護士の文書の調査を依頼したり、事務員の刑務所へのアクセスを制限したりするなど、政府の動きを支持する構えを見せた。
NSW州政府は数ヶ月後に、同件に関する発表をしたいと考えている。