【シドニー6日AAP】第2次世界大戦中の1942年、シドニー沖で行方が分からなくなった日本の小型潜水艦がダイバーによって発見されたことを受け、当時の日本人乗組員2人の遺族が訪豪し、6日、記念式典に出席した。 潜水艦は昨年、ノーザン・ビーチのバンガン・ヘッドから約5キロほど離れた地点で発見された。
潜水艦には、バンカツヒサさんとアシベメモルさんの遺体が残っていると考えられる。
アシベさんの姪のタケモトヒロミさんは、伯父が安らかに眠る場所を確認できたこと、またこの地の砂を持ち帰り、日本の墓石に入れることができることをうれしく思うと語った。
「記念式典に力を注いでくださったオーストラリア政府に感謝している」とタケモトさん。
「小型潜水艦が見つかった今、全てがやっと終わったような気がする。記念式典に参加することで、伯父を戦地に送り出した祖母の立場になって考えることができた。戦争が二度と起こらず、平和な世界が続くことを願う」とタケモトさんは語った。