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5才の少年、インフルエンザで死亡

 【メルボルン8日AAP】メルボルンで7日、インフルエンザA型にかかった5才のイーサン・イオアナウ君が死亡し、今年に入ってからのインフルエンザによる子供の死者数は5人となった。6月には西オーストラリアで、インフルエンザにかかった後、2次的な細菌感染を併発した子供3人が死亡し、今月初めには、ブリスベンで4才の少年が死亡している。

 福祉サービス局(DHS)の医療関係主任ジョン・カーニー医師によれば、インフルエンザA型は他の型よりも死亡率が高いが、A型、B型の両方にワクチンが存在するという。同医師は、心配な親は子供を医者に診せることを勧めているが、VIC州での今年のインフルエンザによる死者数は特に多いわけではなく、予想範囲以内に収まっていると説明した。インフルエンザによる症状は通常の風邪と大きく異なり、激しい筋肉痛と高熱が特徴だという。

 モナーシュ大学初期治療科のレオン・ピターマン主任教授は、「インフルエンザによって死に至る可能性があることは否定できない恐ろしいことだが、死亡するのはとても稀な例。親は子供の病症に注意を払う必要があるが、5人目の死者が発生したことで警戒しすぎる必要はない」と語った。

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