国際

イランへのウラニウム輸出、核兵器製造を促す危険性が警告される

   【キャンベラ17日AAP】ジョン・ハワード首相は16日夜、インドが核不拡散条約への調印を拒否しているにもかかわらず、同国へウラニウムを輸出する原則的な合意に達したことを発表した。

   オーストラリア緑の党ボブ・ブラウン党首は、この輸出によって核兵器製造がさらに促される危険を指摘し、「インドは、これによって自国のウラニウムを核兵器製造へ割り当てることができると明言している。これでインドとパキスタンの緊張はさらに高まり、パキスタンもオーストラリアのウラニウムを欲しがるようになるだろう」と、今回の連邦政府の決断を非難した。

   フェアファックス紙の報道によれば、ロシアのウラジミール・プーチン大統領が、来月APECサミットへ参加するために渡豪する際に、同国へのウラニウム輸出案も最終的に合意に達する予定だという。ブラウン上院議員は、ロシアへのウラニウム輸出によって、オーストラリア周辺地域の核兵器競争は激化するだろうと警告した。

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