【シドニー17日AAP】シドニー西部でバス運転手たちがドラッグレースとよばれる直線スピードレースをしたという報告を受け、NSW州政府が現在調査を行っている。州政府は、このようなバス運転手の無謀行為によって人命が危険にさらされている、と警告している。
バス運転手による交通違反は、今年6月の1ヶ月間だけで196件報告されており、2週間前にはある運転手が制限時速20キロの区域を時速75キロで走行したとの報告があったほか、信号無視で歩行者をひきかけたり、ブラックタウン・トンネルを逆方向に進入したなどの報告もあった。
NSW州運輸大臣のジョン・ワトキンスは17日、危険運転やスピード違反をした運転手は免許を失う可能性があると警告したうえで「交通違反する運転手を容認することはできない。乗客を運ぶバス運転手には、一般の運転手よりも重い責任がある」と述べている。
ドラッグレースの調査には、免許停止の権限をもつRTAや警察、州運輸省などがかかわる予定である。レースに参加したのは、ヒルバス社、ウェストバス社、バスウェイ社の運転手たちで、州営バスの運転手はいなかった。