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「人種的憎悪から暴行」 ユダヤ人の少年、男らに暴行を受ける

 【メルボルン19日AAP】メルボルン郊外のバラクラバにあるレストラン「ミスター・グリックス」の外で18日深夜、アロン・タムさんはユダヤ人であることを理由にバットを持った男2人に襲われ、けがを負った。

 タムさんによると、男らは「ユダヤ人め、死んで当然だ」などと罵声を浴びせながらバットでタムさんを殴打したという。

 VIC州ユダヤ人協会(JCCV)とユダヤ人文化促進協会の名誉毀損防止委員会(ADC)は共同声明文で、、「ユダヤ人コミュニティーの中心で行われた反ユダヤ主義的な攻撃に対し、憤りを感じる。いかなる状況下においても、全てのユダヤ人はこのような暴力にさらされるべきではない」と怒りを表明した。

 警察は現在、同件の捜査を実施しているが、詳細については未だ公表していない。

 現場近くにいたタムさんの友人、エスレイム・マンシャリさん(17)は、「何が起こっているのかさえ分からなかった。この21世紀に、しかも多文化国家のオーストラリアで、このような野蛮な行為をする人がまだ存在するなんて」と語った。

 事件当夜、同レストランで勤務していたエスレイムさんが店外で友人と話をしていたところ、男らが近寄ってきたという。エスレイムさんは男らの挑発的な誘いに乗らず、店内に戻った。その後、男らはレストランの客の顔面を殴打し、店の窓を割り始めたという。

 警察が現場に到着したとき、男らはすでに逃走。その後、男らは野球バットを持って現場に戻り、アロンさんに暴行を加えた。

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