【メルボルン20日AAP】企業は今、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の「フェイスブック」を勤務中に利用する社員が増加していることが企業の生産性を脅かしていると、頭を悩ませている。
フェイスブックとは、「職場、学校、地域の友人やそのほかの人々」とオンライン上で接続し、チャットや情報共有をすることができるサイト。元来、フェイスブックは写真を共有するためのネットワークとして利用されていたが、現在は、ユーザーが他ユーザーを個人サイトに招待し、チャットをすることができる。
フェイスブックの利用者が増加していることに対し、ある匿名ユーザーは、「フェイスブックは仕事場でチェックするもの!オフの日はもっと有意義に過ごしたいから、家にはインターネットもテレビもおいてない」と話している。
今月、わずか2日で7000人が新たにフェイスブックのユーザーとなった。インターネット・フィルタリング専門のサーフコントロールによると、社員1人がフェイスブックに1時間費やした場合、企業の年間損失は6200ドルとなり、フェイスブックの爆発的な人気を考慮すると、企業は年間50億ドル以上の損失を生みだす可能性があるという。
サーフコントロールのスポークスマン、リチャード・カレン博士は、「7月29日時点で、フェイスブックのオーストラリア版ネットワークのユーザー数は19万5000人だった。この数はわずか1週間で22万4000人に膨れ上がった。ユーザーの中には特定の会社の社員がグループで参加し、勤務中に利用している」と話した。
この状況を受け、社員のフェイスブックへのアクセス禁止や、アクセス回数を制限する企業が出てきている。
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