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「チャンピックス、禁煙への特効薬となるか」 豪国内で販売予定

 【シドニー27日AAP】喫煙の習慣を断つための新薬、チャンピックスが年末前にオーストラリア市場で販売が開始される予定。

 チャンピックスはすでに販売認可を取得しており、最近、薬剤給付制度(PBS)の医薬品リストへの登録の初期承認を得たばかり。チャンピックスの効果については専門家によって大きく意見が分かれており、「素晴らしい進歩」と喜ぶ専門家もいれば、特効薬ではないと懸念を示す専門家もいる。

 喫煙を断つための医薬的な治療法として、ジバンやニコチン置換療法のパッチやガムなどがあるが、今回、チャンピックスが3つ目の治療法として利用が可能となる。

 同薬を摂取することで、脳内のニコチンレセプターが刺激され、喫煙欲や禁断症状を軽減することができる。

 シドニー大学喫煙研究所長のレネ・ビトン教授は、チャンピックスの効果が脳のあらゆる部分で見られたことから、ジバンを使用して禁煙に失敗した人も、チャンピックスなら成功するかもしれないと話している。

 一方、シドニー大学公衆衛生学のシモン・チャプマン教授は、「禁煙用薬の効果に対する期待が異常に高い喫煙者が多い。現実的には禁煙への成功率はそれほど高くない」と語り、チャンピックスに対する過度の期待を危険視する姿勢を見せた。

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