【キャンベラ28日AAP】ピーター・マクゴーラン農相は、馬インフルエンザの原因追求のための必死の努力が続けられる中、今回のウイルスが海外から侵入したものではない可能性を示唆した。
馬インフルエンザウイルスは23日、イースタン・クリークの検疫所で発見され、その後、シドニーのセンテニアル・パークにある施設のレクリエーション用馬へのウイルス感染が確認された。NSW州とQLD州では現在、80カ所の施設で馬インフルエンザウイルスに感染したとの報告がある。
マクゴーラン農相はナイン・ネットワークに対し、「感染の原因は未だ分かっていないため、責任の所在が明らかになっていない」と語った。また、同氏は、イースタン・クリークの検疫所から5頭の感染馬が確認されたことだけで、日本の馬インフルエンザウイルスからの感染と想定することはできないとした。「イースタン・クリーク検疫所の人が他の感染馬と接触したという事実も確認されておらず、同検疫所の感染馬がその後移動された形跡もない」とマクゴーラン氏。
オーストラリア全土では8月31日の午後1時まで、馬の移動が全面的に禁止されているが、アデレードやメルボルンなどの一部の地域では今週末にも競馬が再開される可能性がある。一方、馬インフルエンザの影響を最も受けているシドニーとブリスベンでは、今週末の競馬再開は難しい模様。