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QL州南東部で危機に直面するコアラ

 【ブリスベン8日AAP】QL州南東部でコアラが危機に直面している。8日に行われたフォーラムでは、コアラの数が減少していることが報告された。

 QL州野生生物保護協会は8日、QL州政府に対して特にコアラ・コーストでのコアラ保護にさらに取り組むことを求めた。コアラ・コーストとは、コアラ保護のために指定されたブリスベン都市部とその周辺地区の3万4千ヘクタールもの森林の特別地区のことを指す。同協会のスポークスマンであるサイモン・バルテス氏は、この7年間でコアラ・コーストにおけるコアラの頭数は26%(1635頭)も減少したと述べ、土地開発がコアラにとって大きな脅威であると指摘した。

 その一方で、リンディ・ネルソンカー環境相は、2006年10月に施行されたコアラ保護計画に州政府は210万ドルを拠出しており、コアラの状況は改善されていると述べている。「コアラ保護計画のもとで、州政府や自治体、土地開発業者が協力してコアラの保護に努めていくことが可能となります」とネルソンカー環境相はコメントしている。

 バルテス氏は「生息地が奪われてしまったら、コアラは生き残ることができません。政府は前向きに取り組んでいますが、まだ十分だとはいえません」と続けている。

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